あけましておめでとうございます。
私たちを取り巻く医療・福祉・介護の状況は大きく変化しています。今年は診療・介護報酬の改定に加え、児童福祉法の改訂に係る子ども家庭庁の新たな施策が開始されます。とくに児童発達支援センターの充実については、現在の「ひばり学園」単体では対応が難しいものの、センター全体としては十分な機能を有しているため、この機会に京都市の指導を仰ぎながら当センターの新たな体制を検討する予定です。
直近の計画として本年春までにリハビリテーション部のIT化を終了し、順次電子カルテ導入に向けて準備を進めていく予定です。また老朽化した8号棟で行っている生活介護事業「櫟」を移転するため、7号棟改修工事を4月から本格的に開始します。
1963年設立以後、当センターの主たる対象が肢体不自由児から脳性麻痺児・者に移り、時代とともに現在では外来の約7割を発達障害の児童が占めるようになりました。さまざまの困りごとを抱えている小児やご家族に幅広く対応できるよう、リハビリ部門はもちろんのこと質の高い療育や診療技術の向上を目指してまいります。また、地域からは医療的ケア児に対する様々なサポートについて当センターの役割が強く求められているため、京都市内のみならず京都府下の医療機関との密な連携をとって対応できるように整備していく所存です。
本年もご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。
2024年 1月
聖ヨゼフ医療福祉センター 院長 糸井利幸